短編集『手紙』
以前の私は確かに、いつ死んでもおかしくは無かった。

何故なら……

死刑囚だったからである。

しかし半月前に恩赦が下され、晴れて無罪放免となったのだ。

これからの人生は、いつ来るかも解らない『死』の恐怖に怯えることもないと、安堵していたのに。

それなのに、一体なんだというのだ!


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