短編集『手紙』
6月1日


───────あと8日。

貴殿が手に掛けた人々の、魂の安寧を願え。

罪を悔い改めよ。───────


やはり相手は知っている。被害者の近親の者である筈はないから、裁判の時に熱くなっていたあの検察官か?

それとも傍聴人が正義感を振りかざして、私に制裁を加えようとでもしているのか?

馬鹿を言うな。

私はもう無罪なのだ。

誰かに殺される由縁など、これっぽっちも無いのだ。


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