短編集『手紙』
そして学校中に戦慄が走った。例の国語教師が山中で腐乱死体となって発見されたのだ。

「やべえ! マジやべえ! 可奈子やべえよ!」

いつもの『みるく』

友人の1人が顔面蒼白になって切り出した。

「これは警察に行った方がよくなくね?」

「い、いや。警察は何か有ってからじゃないと動かないよ」

「何かって何だよ! こいつが殺されるってことか?」

友人の1人は彼を指差して言う。

「まさかぁ!」

「ヤメテくれよ! 縁起でもねぇ! 俺が何したって言うんだよ、畜生。ウッ、ウウッ」

彼は恐怖の剰りパニックになり、人目も憚らずに泣き出していた。

友人達は慰めの言葉を見付けることが出来ず、ただオロオロするばかりだった。


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