短編集『手紙』
「だってよぉ。これ見ろよ」

彼はまた封筒を差し出したが、それは既に開封されていた。

「ひええ、また来たぁ!」

「久し振りじゃね?」

「お前が学校に来た途端にまた来たんだぞ。お前が犯人だろ」

「まっさかぁ!」

┌───────────────────


│  親愛なる貴方。


│ もう私は我慢の限界です。

│ 貴方と抱き合って

│ 激しく燃え上がりたい。

│ 『みるく』の帰り道

│ 皆と別に1人で帰って欲しいの。

│ 皆が居ると恥ずかしいから。


│  可奈子×××××


└───────────────────

「1人じゃ俺、怖ぇえよ。誰か付き合ってくれよ」

「ええっ? まさかぁ!」

「お、俺が付き合うよ」

「犯人と一緒じゃマズくね?」

「は、犯人じゃないことを証明するために、い、行くんだ」


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