【長編】距離
「芯には、後悔して欲しくないから。」



朱菜の顔が切なそうだった。


「後悔?」


「私は、いろいろと気づくのが遅くて後悔ばかりだから。」


やっぱ、朱菜ぐらいの年になるといろいろ経験するんだな。


たぶん、今日、朱菜と話をしなかった。


朱菜だけを思ってたんだろうな。


そして、気づくんだ。


遠回りをして、本当に好きな人に。


僕は、待たせたくないな。


僕からいきたい。


朱菜のおかげでわかった。


朱菜みたいにいろいろな経験するのもいいと思う。


だけど、気づいたときには遅いと後悔しか残らない。


「朱菜、ありがとう。
僕は、朱菜のおかげで本当に好きな子を早く見つけれそうだよ。」


僕は、朱菜の部屋からでた。


ちょっと胸が痛かったけど大丈夫。


朱菜が僕の気持ちを否定してくれてよかった。


応援されてたら、後悔しか残らなかったと思うから。
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