【長編】距離
「朱菜、愛してる。」


修は、私を抱きしめてキスした。


触れるだけの優しいキス。


「私も愛してる。」


私も修にキスを返した。


幸せな時間。


「やべぇー。
理性が....」



修は、呟くように言った。


「修?」


「いや、なんでもない。」


素直に言えばいいのに。


私は、修の素直な欲求を聞きたかった。


だって、今さら我慢って。


ないよね。


私と修は、十分我慢し続けたから。


私は、修がそうしたいなら受け入れるよ。


私は、修に抱きついた。


少しでも理性を崩したかった。


修の本能を知りたいから。


我慢できるのは、まだそこまで好きじゃないのかなって思うから。


我慢できないぐらいに私を求めてほしい。


「朱菜、マズいって。」


修は、すごく困ってる。


「なにが?」


私は、知らないフりして聞いた。


「だから.....」


「はっきり言って。」


だめ押しで耳元で囁いてみた。
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