【長編】距離

朱菜 side

「朱菜ちゃん、実はね。」


「はい?」


「亮は....」


美弥ちゃんは、悲しそうだった。


「美弥ちゃん?」


「.....復讐するつもりだったの。」


「あぁー。
やっぱり。」


なんとなくわかってた。


理由だってわかる。


「えっ?」


美弥ちゃん、吃驚しすぎだし。


「目が....
亮さんの目が、修を睨んでる目がそうだった。」


「亮って、わかりやすいかな?」


美弥ちゃんは、ため息をついた。


「どうかな?
私は、修に似てたから....」


「てかね。
気になったんだけど。
朱菜ちゃんと修くんの関係がよくわからないんだよね。」


美弥ちゃんは、興味津々。


目が、さっきとは違って爛々としてる。


「一昨日までは、叔母と甥の関係だったの。
修は、私のお兄ちゃんの子供として育てられたから。
けどね。
いろいろあって、昨日から恋人同士。」


「ふ〜ん。
なんか大変なんだね。
朱菜ちゃんって、欲しいもの全部が手に入りそうに見えたから。」
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