【長編】距離
「私、いい加減だから。
修に惹かれても、ダメなのわかってたから違う人にいったり、適当なの。
相手に失礼だって、気づかないでさ。」


「朱菜ちゃんが羨ましいな。」


「えっ?
なんで?」


私には、わからなかった。


だって、亮さんと幸せそうなのに。



「私、亮に一途すぎたの。」


美弥ちゃんは、泣き出した。


「美弥ちゃん?」


「私、亮に捨てられたくなくて妊娠したようなものだから.....」


美弥ちゃんは、気づいてない?


亮さんの愛情に。


私と修にきつい目をしながらも美弥ちゃんにだけ優しい眼差しで答えてた。


そりゃ、妊娠している美弥ちゃんだから辛くないようにサポートしてた。


けどね。


あの目は.....


偽りなき心を表していた。


てか、美弥ちゃんがってよりは、亮さんが妊娠させた感じだったんだけど。


気のせいかな?
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