【長編】距離
学校のそばに着くと周りが騒がしくなってきた。


なぜ?


「やべぇ〜。
ミスった。」


修がため息をついた。


「どうしたの?」


私には、全くわからなかった。


「まあ、いっか。」


修は、笑顔だった。


「修?」


「朱菜は、気にしなくていいから。」


てか、優しいし。


修がそう言うなら、いいかな?


私って、結構脳天気なのかな?


普段なら、絶対そう思わないはずなのに。


修って、不思議な存在。


叔母と甥の関係なはずなのに。


「ねぇ。
今日、一緒に帰れる?」


「えっ?」


修は、めちゃくちゃ吃驚してる。


「ダメ?」


「いいよ。
ホームルーム終わったら、電話して。」


「わかった。」


私と修は、玄関で別れた。

なんかいい日になりそう。


夜の事なんて忘れてウキウキだった。
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