Kissシリーズ・「イケメンとのキス」
と言うか、今まで誰にも言われたことなかった。

「俺はずっと思ってたけどな。伏し目がちの時とか、考えている口元に手をやる仕種とか。すっごい色気感じてた」

今まであんまりしゃべったことがなかったが…人の性格って見た目じゃないと思った。

軽い会話が得意なハズの彼から飛び出る言葉は、ありえないぐらいセクハラだ。

「あっそう」

彼にどう思われようと、私にはどうでも良いことだ。

そう思い、ストローに口を付けようとした時。

ぐいっとアゴを捕まれ、そのまま―。

「…んっ?!」

―唇が重なった。
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