私の執事サマ
ぁ、あのぉ…
春樹?和樹?一体何の話をしているの?
そぉっと聞いてみると
『ん?あぁ、彩華にはまだ話してなかったな。彩華の夜の護衛についてのことだよ。』
『護衛も執事の立派な役目の一つですからね。お嬢様が安心して眠られるように夜間もお守りするのです。』
『で、今日はどっちが彩華の夜の護衛をするかって話。』
夜まで護衛って…
『ぃ、いや、大丈夫!誰かに狙われるようなこと無いし!夜まで守ってもらわなくっても全然OKだから!夜くらいゆっくり休んで?ね?』
そんな私の必死の説得の甲斐もなく
『そぅ言われても、これも仕事の一つだからなぁ。』
『それに真奈瀬財閥のお嬢様となった時点で狙われる可能性は十分にありますからね。』