バスルーム
~君の魔法が解ける時間~
『お風呂入る?』
おもむろにジュンが聞いてきた。
『…どっちでも。』
これは素直な気持ちだった。
だんだんとジュンに惹かれてることにやっと気づいたから。
自分で言うのはおかしいかもしれないけど,好きになるのも時間の問題だと思う。
ジュンは口元で拳をつくり,咳払いをした。
『じゃあ…入ろっか。』
『ジュン,もしかして緊張してる?』
『別に…。』
平静を装ってるようだけど,ヘタすぎ。
目が泳いでるよ。
『なんだぁ,ジュン自分から言っときながら恥ずかしかったんだぁ。』
あたしがいじわるく言うと,
『るっせぇ。こんにゃろ!』
そう言ってあたしの髪を両手でくしゃくしゃにしてきた。