バスルーム ~君の魔法が解ける時間~


『…っはぁ』


あたしは思いっきり息を吸い込んで深呼吸し,乱れた息を整えた。


『ごめん,苦しかった?』


『あ…あたり前じゃん。あんな激しいの…』


自分で言って恥ずかしくなった。


多分あたしの顔は今まっかっかだ。


そう考えると余計に恥ずかしくなってくる。


幸いあたしの顔は暗いバスルームでは見えないらしく,ジュンはなんの反応もしなかった。



『ちなからキスしてきたじゃん。』


ククッと笑ってジュンはあたしのおでこを人差し指でツンツン突いた。



なんだか照れくさくなって,ジュンとあたしは目を合わせると,二人であははっと笑った。



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