オレンジの教室
窓ガラスから差し込むオレンジの光が、茶色っぽい髪をキラキラと輝かせていた。
窓側にある俺の席。
そこにいるのは、早川であった。
一瞬、霊的なものかとヒヤリとしたが、早川だと分かったとたん、身体中が熱くなり、ドキドキと心臓が高鳴った。
だが、なんで早川が自分の席にいるんだ、と不思議に思いながら、そこへ近づいた。
早川は机に突っ伏していて、寝ていた。
規則的な寝息に、少しホッとする。
そして、幸せそうに眠る寝顔にドキドキして、すごく惹かれた。