鳴海‐Narumi‐【短編】
「いや、洗濯物の拡大写真が公開されててな。この黒い下着は鳴海三江のものです、って丁寧に説明してくれてるわけだ。しかも、丁寧に推測されるスリーサイズまでな」

太郎義宗は、持っていたパソコンの画面を俺に見せる。

おお、確かにこれは三江の下着だ。

購入時に自慢していた勝負下着だ。

「勝負下着だね」

四郎が言うと無言で三江は頭を叩いた。

「自慢してたじゃんか、自分でさ」

四郎は頭を擦りながら、言うが三江はもう相手にしない。
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