鳴海‐Narumi‐【短編】
「それにしても」

三江は言った。

「スリーサイズどんぴしゃなんだよね。わかるものなのかな、下着だけで」

それはわからんだろう。

バストはともかく、ヒップも判断が難しいし、ウエストなんて尚更だ。

男兄弟は一斉に沈黙した。

気まずい雰囲気がリビングを支配する。

気まずさを察した三江は何とか、話題の転換を試みようとした。
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