鳴海‐Narumi‐【短編】
「まあ、行くよなー男なら。独身だし。付き合いもあるし。すっきりしたい夜もあるよなー」

とこの空気を打開しようと、俺は軽く言ってみたが、三人とも曖昧な笑みを浮かべて、目をそらすばかりだった。

俺は結構、家族に馴染んでいたと思っていたが、今日は完全に浮いていて、流石に孤独さを痛烈に感じた。

家族ってなんだろうな。
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