俺様王子☆年下カレシ3
慌てて一歩を突き放す。


「私…ご飯食べよお~っと。一歩は?食べた?」


「食った。鈴、用意してくれてたじゃん。完食!サンキューなぁ」


突き放され眉を寄せるけどすぐに笑顔になる一歩。


あ、やっぱり食べたんだ。…もしかして、一歩が片付けてくれたの?


「お皿とか…全部直してあるのって…」


「あぁ。いつもの癖でさ、食べたらそのまんまにしとくの嫌ですぐ洗って片付けんの。


それに、疲れて帰ってんのに洗いもんするの嫌だろ?もちろん、太久にも手伝わせたけどな」


「あ…ありがとう。嬉しい」


いつも、太久は絶対片付けをしない。食べるだけ。それに引き換え一歩は…。本当に最高のカレシだよ。
< 25 / 357 >

この作品をシェア

pagetop