二度目の初恋
「まずはどこへ行こうか?」

ヨシュが訊ねた。

「「そりゃ、ジェットコースターでしょ?」」

充琉と私の声がハモった。

「やっぱ、絶叫系だよな~。
じゃ、行こっか?」と答えるヨシュ。


「ムリ~、絶叫系なんて麗子ムリ~」


「そうだっけ?」

充琉の間の抜けた質問…。


「「じゃ、別のにしよう!!」」

今度は私とヨシュの声が重なった。

「いいです。麗子、ここで待ってるから。
みんなで行ってきて下さい」

すると充琉が続けた。

「お前ら二人で行って来いよ。
俺と麗子はここで待ってるからさ」

「いいよ、他のに乗ればいいじゃん」

そう言っても
麗子さんと充琉の意思は強く。

結局、二人を残して私たちは列へと並んだ。




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