そして秘密の時間(とき)を共に
私が背中に回している手を緩めると、涼はおでこを離して笑顔で私を見た。



「今度、おまえが部活休みで俺も仕事が休みの時、またここに来いよ」

そう言って涼は、私の頭をポンポンと優しく叩いた。

「いいの? また来ても?」

「当たり前だろ」

私から離れてそう言いながら、涼はネクタイを外して部屋の方へ行った。



その後、クローゼットの中をガサゴソと、何かを探しているようだった。

「やっぱ、無いなぁ……仕方ない」

そんな呟きの後、涼は1枚のTシャツを持って来て、私に渡した。

< 153 / 357 >

この作品をシェア

pagetop