そして秘密の時間(とき)を共に
私にとっても、僚二の思い出は楽しい事が沢山ある。

でも、それよりも僚二が居なくなった時の事と、段々僚二を忘れていってる事への罪悪感が邪魔をして、楽しかった事も思い出せなくなっていた。



でもね。



涼と出会って、楽しかった事も思い出せるようになったんだよ。



まだ慣れなくて、さっきみたいに急に名前が出ると、どうしていいか分からなくなるけど……涼と一緒なら、いつかは自然に僚二の事を話せる日が来ると思う。



そんな事を考えていたら、いつの間にか、自然に笑顔になっていた。

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