危険な彼女
「さぁて、んじゃみんなで新年会と行こか〜」




切り替えが早い春。



ついさっきまで腹を押さえながらうずくまっていたのだが、今はケロッとした表情で仕切っていた。




「…何でそうなるんだ?」



「俺が暇やから」




その場にいた全員が、なんて自分勝手なんだ…、と思った。




「まあ、いいか…」




――みんな(春を除く)には世話になったしな…




「さすがは奈津!

話がわかるやつやなぁ!」




そう言って春は奈津の背中を叩いた。




………補足しておくと、この水谷春とゆう男、加減を知らない。




春が叩いたことで、奈津が前のめりに倒れるのは必然だった。



そして、お約束とゆうか、不幸体質の奈津が次にそうゆう状態になるのも決まっているのだった。



「うわっ!!!」



「なっちゃ…きゃあっ!!!」




亜紀もろとも、二人は倒れた。
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