危険な彼女
「…どうなってもいい?

私のためなら何でもする?」




妙なリズム感のある口調で彼女は言った。



思わず背筋が凍る…




(な、何でも…?

…いや、さすがにそれは嫌だ。


ってか、こんなやつにどうなったっていいなんて言う俺はアホか?)




「ちょっと待ったぁ−!!!」




奈津は右手を彼女に向け大声で叫んだ。




「………何?」



「何でもってのはちょっと…」




(キツイですよね………)



しかし、奈津の願い虚しく、彼女はさらっと言い放つ。




「もう遅いわよ」



「へ?」



「だって、決めちゃったから」



「決め…た……?」




すると、彼女は小悪魔のような笑みを浮かべ、奈津の高校生活をばら色から真っ黒に変える言葉を言い放った。




「今日からあんた…


私の奴隷ね」
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