秘密の美容院
「ただいま!」
「おかえりー」
バタバタ。
ドタ…ドコッ。
「おいコラのぞみ。うるせぇ」
「あ、お兄ちゃんいたの?ごめーんね?」
「気持ち悪っ」
のぞみは彰に会えるので
テンションが上がっていた。
「お兄ちゃんも髪の毛切ったら?家の斜め前に美容院できたんだよ」
「俺はまだいーの。お前行くの?」
「えへ~。無料でかあっこいい美容師さんに、傷んだとこだけ切ってもらうの!」
「通りで気持ち悪いわけだ…」
「うるさい!じゃあね!」
のぞみは美容院へ向かった。