秘密の美容院
どうしよう
緊張してきた…。
うまく喋れるかな?
「こんにちは…」
のぞみは美容院に着いた。
彰がいないか中を見回した。
「のんちゃん」
のぞみの後ろから陽気な声が聞こえた。
「彰さん!のんちゃんって」
のぞみは思わず笑った。
「気持ち悪かった?笑」
「違和感が…笑」
「まあ座って」
6つあるうちの真ん中のイスに誘導されて座った。
やばい…。彰さん、めっちゃかっこいい!
あたし、今からこの人に髪の毛触られ…ひゃー!!
「のぞみちゃん?」
「へ!?あ!ごめんなさい!」
「大丈夫?笑。じゃあ今から切るね」
「あんまり短くしないで下さいね!」
「了解」
そう言って彰はのぞみの髪の毛が
どのくらい傷んでいるのかを確かめ
ハサミを入れ始めた。