お菓子のこころ《詩集》
ショートケーキの苺
約束したはずの 彼が

知らない女の子と
手を繋いで歩いていた

知らない笑顔で
笑っていた

一人ぼっちで
初めての記念日と
誕生日を迎えた

甘すぎるケーキを頬張りながら

優しくなどなれない、と思った
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