love letter~ヤンキーの彼氏~
私は、その場に崩れるように座り込んで涙を拭った。


私のか細く震えた声に、大木先輩は動きを止めて、大きな声でまた笑う。


蹴られたお腹を押さえて、廊下の上で悶え苦しむ転校生を見下しながら。



「ハァ…女の前で、無様だな…」



そんなんじゃない。私は、この転校生の女なんかじゃない。


「今日は、こんぐらいにしといてやる。だがな、この次はないと思っとけよ!」



転校生にやられた二人を蹴り起こし、大木先輩は去ろうと歩き出したその時、



悶え苦しんでいたはずの転校生が、ゆっくり立ち上がった。


「オイ…ハァ…どこ行くんだよ…まだ…終わってねぇーぞー!」



赤い色が混じった唾を吐き、フラフラとよろめきながら大木先輩の背中を睨みつける。



そんな姿を見てると私は自然と唇を動かしていた。



「もうやめて…これ以上…」



転校生に言葉を掛けようと涙を拭きながら唇を動かすと、ある言葉にそれは遮られてしまった。



「俺は…誰よりも…強くなきゃ…いけねぇーんだよー!」



大きな声を出したせいで、痛めているアバラ付近を押さえて顔を歪める転校生を見てると、掛けようとしていたはずの言葉達が
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