End of the transmigration of souls■Chapter1■
「………そうか…聞いたのか…。
でもそれはイセルナのせいじゃない」
「でもそーやって…ッッ!」
「たかが街の人間の噂話だろ?」
「そうだけど…」
「…どこから話せばいーんだろうな…。そもそも破談の原因は俺自身なんだ…」



師匠は事情をひとつひとつ話し始めた。


師匠は元々この月影島の人間ではなく、アークティク大陸という別の大陸から来たらしい。アークティク大陸にある王制国家の騎士団長の息子として生まれ育った。数年前、とある事情で1人この島へ来たらしい。
そのある事情まではなんか複雑そうだったから聞かなかったけど…。他の大陸から来た師匠は月影島があまりにも自分の住んでいた大陸と 文化が違いすぎて住みにくかったので山の中にひっそりと住むようになったらしい。それからしばらくして 山の中にもう1つ小屋が建ってることを知った。それが博士の小屋だった。師匠は博士の小屋の中を見てしまった。
外観とは裏腹に内部は見たことのない物でたくさんだったという。
それを見て瞬時にここにはアルトルーシュカの人間がいると察した。
見てはいけない物を見てしまったと思い、すぐに立ち去ろうとしたとこをイージス博士に見つかってしまった。今何を見た? 今見たものは絶対誰にも言うな。そう言われた。この研究のことが外部に漏れないために師匠は山から出ることを一切禁じられた。あたしと出会ったのはそれから1年位経ってかららしい。



研究?そういえば博士はあの小屋でずっと何を研究してたの……?



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