Cruel children
掃除場所は、玄関。かなり綺麗だったため、掃除はすぐに終わった。
掃除をしているときの空気
それは重いものだった。
ただ、カチ、コチと時計の音が響くだけ。
会話は無かった。
真理恵は、緊張していたからだ。
そして

流音の事も、考えていたから。

「………」
ボーッとしていると、躓きそうになった。
彼が、身体を支えてくれたから、こけずに済んだのだ。
そう、龍騎が。
「っと…危ね」
といいながら、微笑んでくれた。
「あ、ご、ゴメン…」
私はパッと離れた。
すると龍騎は真理恵の耳元で
「…さっきの話の続き…後で、部屋で聞かせてや。」
ボソッと耳打ちした後に龍騎はクスッと笑い掃除道具を片付けに行った。
真理恵は、耳に息を吹きかけられたりするのは苦手だ。
というより、簡単に言えば感じてしまう。
だから、真理恵はヘナヘナとその場に座ってしまった。


~食堂にて~
以外にも、食堂は広かった。
皆で飲んで食べれる材料も揃っていたし、更なども完璧だった。
ココまで完璧だと、逆に何かありそうで怖い。

だが、真理恵はそんな事は気にせずにただ俯き黙ってパクパクと食べていた。
今日のご飯はカレー。
「…おーい。真理ちゃーん。」
向かい側の席に座っていた佳希が、真理恵の目の前で意識があるかどうか手を振った。
だが、真理恵は静かにただ食べ続ける。
「…こりゃぁ、何かあったんじゃろうね。」
真理恵の親友そしてオタク友達の百花が言った。
「もしかしてー、…」
佳希と百花は顔を見合わせた。
真理恵の隣は百花。
「龍君となんかあったじゃろ。」
と、百花が真理恵に耳打ちしたのだ。
すると真理恵は、すぐさま真っ赤になった。
「「やぁっぱりねぇw」」
佳希と百花はケラケラ笑っていた。
「Σな、何で笑うんよっ!」
まくりえは真っ赤になりつつも、カレーを食べた。
「…また後で話し聞かせてもらうわwww」
佳希はニコッと笑ってカレーを食べた。






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