Cruel children
カレーを食べた後は、皆で自分の家から届いた荷物を自分の部屋に置き、女子浴場と男子浴場でお風呂タイム。

そして、各部屋に戻っていった。
今日は初日。何も調べられなかった為、寝る前の会議は無かった。

真理恵が部屋に帰ると、もう龍騎は帰って来ていた。
濡れた髪が、より格好良く見える。
「あ…の…」
「…さっきの続き、聞かしてくれるんよね?」
龍騎は、そう言うとガチャ、と部屋の鍵を閉めた。

「…龍君…は…好きな人、おる…?」
じっと真理恵は龍騎の瞳を見つめた。
「……………うん。おる。」
真っ直ぐな視線。
「…それは…どこに…おる?」
真理恵は決心したのだ。
自分の気持ちを伝えると。
「…すぐ傍。もうすんごい傍におる。俺の事、いっつも見てくれとる。いっつも俺に優しく笑いかけてくれる。…誰か分かる?」
「……分からん…」
「クスッ…すぐ傍におるって言ったじゃろ。」
「へ…それっ…て…」




「真理ちゃん。俺、真理ちゃんの事が好きなんよ。」
ふふっと龍騎は笑った。
真理恵は、信じられないとでも思っているのか、ぽかんと口を開けたままだった。
「…まだ信じられんのん?………じゃったら…」
ドサッと龍騎はベッドに真理恵を押し倒した。
「これで、いい?分かった?俺の気持ち」
クス、と龍騎は笑った。
「…わ、わ、分かったから…っ…私も…龍君が…好きっ…」
真理恵は頬を赤く染めた。
「よく出来ました♪でさ。ちょっといいかね?」
「なに…?」
「ベッド、どうするん??」




シーン…

「そういえば…考えとらんかったね…」
ボソ、と真理恵が呟く。
「んー…じゃ、一緒に寝ようや。」
「え!?」
「両思いじゃろ?俺等。」
「……は…恥ずかしい…。。。」
真理恵はパッと顔を背けた。
「いいのいいの。じゃないと真理ちゃん風邪ひくよ^^」
龍騎は笑顔で言った。
真理恵を虐めたのだ。
龍騎はドS。
それに対して真理恵はドM。
しかも、真理恵は龍騎り頼みはなかなか断れない。
「………う…うん…一緒に…寝る…///」
途切れ途切れの言葉は、初々しさを感じさせた。
「じゃ、決定じゃね。」
ニコッと龍騎は笑った。
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