大空
それから一週間。



ずっと、雨が降っている。






空が、泣いている。






俺はあれから、もう空を見上げていない。

もう野原にいっていない。






まだ言ってないのに。






空の涙が、俺の頬をぬらす。




まだ、いかないでほしかった。







伝えてないことがあるよ。





家の前のポストを開ける。



手紙が入っていた。







『大村透様



小林美空』





消印は、美空ちゃんが亡くなる1日前。




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