一緒Ⅱ
私の呟きに猫は顔を歪めてそのまま戸惑う私の腕を引いて教室から体育館へと入って行く。

猫の正体はバスケ部の顧問。

猫はバスケ部の先生だった。







私、知らなかったよ。










こんなにも近くにいたなんて知らなかった。

なぜか握られた手が熱い。

猫の顔が近いのに遠くてみえない…。
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