一緒Ⅱ
「それから何回も逃げてるのをみたわ」

「……」

「顧問になれるよう頑張って志願してなった日にはもう痣ができとったよね…そないな場面をみといて助けなくてごめんな?」

首を左右に振り私は猫の腕を掴んだ。

猫は驚きつつ私を引き寄せて前から抱き締めた。

鼓動が交わり煩いほどに脈が早くなってゆく。










「名前を知ったのは…それから一年経ってからなんやけど、その時にはもうおらんねん。他に好きってならんねん」










猫は頬を押さえ微笑んだ。
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