夏が終わり、秋雨はいつも。
ξ
夏の日差しを遮り、風を清く、涼やかにしてくれていた緑のカーテンは、今や生気を失って萎れ、ところどころ茶色く枯れ始めている。

夏を謳歌したゴーヤの蔓も、まるで、ずっと一緒にいた恋人から手を離すように、力なく宙へ垂れてしまっている。

今日が、雨だからだろうか。

雨粒の音に加え、空の澱んだ灰色が、いっそうゴーヤの衰弱を引き立てて見せた。

夏という名の恋人に先立たれた、未亡人のよう――そんな想像まで抱く。

生気も失せ、徐々に枯れて朽ちるのを待っているゴーヤの実を、葉を、蔦を、雨粒が滴ってゆく。

それは、涙を流せない彼女のかわりに、そっと、悲しみを洗い流しているようだった。

そう、秋雨はいつも、恋に燃え尽きた夏の住人を、慰めるために降るのだ。
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