恋愛非常口

「じゃあ美菜子っ。これからよろしくな」

「うんっ昂史くんっ」

この会話の後
他の奴らが登校してきて
俺らは自然と自分の席についていた。
美菜子は友達と楽しそうに
話していた。
それを見つめていた僕は
ニヤニヤしていたようだ。

「ニヤニヤしてっぞ。お前」

誰だよ。顔を上げると
いかにも、いかつそうな奴。

「まじ?すまんっ」

「お前好きな奴でもいんのかっ」

そうやってニンマリ顔を僕に見せる。
これが俺と菊川颯斗(はやと)との
出会いだったんだ。

「えっ、いないよ。というより名前なんていうの?」

「お前俺のこと知んねえのかよ!」

「知んない。」

有名らしい。確かにヤンキーっぽいし…

「菊川颯斗だよ、よろしくよっ昂史」

「なんで名前知ってるの?」

「お前も有名だぜー。可愛い男の子ナンバーワン」

そうだったのか。
初めて聞いた、そんなこと。
でも颯斗となら
なんか、うん。なんかやってけそうな
気がしたんだ。
颯斗は後ろの席にいた。
馴染めずにいたけど…
なんとか楽しくやれそうだ。
こうして中2最初の友達が
ヤンキー、という
僕とは正反対の男になったわけで。
これからどうなることやら…
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