カラカラライフリズム



それが、妙に哀れでならなくなった。

だが同時に、担当官達が愚痴をこぼしながらも、

ひた向きにCPGの面倒を見る気持も分かってきた。
 

藤原は、キャラメルをポケットに仕舞うと、呟いた。


「……こりゃ、樋口さんが自棄酒する気も分かるな……」

犯罪者であったはずの子供達を慈しみ、守る。


まるで、本当の親子のように。
 

偽善だと思っていた。

周囲に見せつける為の、パフォーマンスに過ぎないと。
 


だが、大きな間違いだった。

自分は、なんて小さな人間だったのか。



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