カラカラライフリズム
 


ああ、どうしよう……。
 

せっかく、本当にやりたい事が見付かったのに。
 

藤原の体から力が抜け、彼は路肩に倒れた。
 
その時、自分を襲った人間の姿が、ぼんやりと目に入った。
 
彼はまだ、少年のようだった。
 

誰かに……似てるな……。
 

藤原は、おぼろにそんな事を考えていた。
 

ああ、一樹に……



そっくり、だ。





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