カラカラライフリズム



……後悔は、それからした。

もっと早くに、様子を見に来るべきだったのだ。
 
だが、倒れたまま動かない男は、

信じられないほど安らかな顔をして死んでいた。
 


ただし、彼が最後にどんな夢を見たのかは、

永遠に分からなかった。
 


一樹は車内にあった彼の上着を引っ張り、

彼の顔に被せてから、再び廃墟に戻ったのだった。



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