カラカラライフリズム
 


光は大声が傷に響いたのか、

一瞬顔を強張らせ、静かに喋り始めた。

「あいつには、ちょっと揺さぶりをかけただけだってば。

……それがばっちり効いたって事は、限界だったんじゃねーの?

村田自身がさ。

ていうか元々、……何か変な奴だったじゃん、あの人」

片腕を白いガーゼで吊られた一樹は、

もう片方の手で頬杖を突きながら、

その様子をまじまじと観察していた。


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