カラカラライフリズム



目が、覚めた。

その日は、秀の安眠を妨げようと神が画策したように、

騒々しい朝だった。

彼は不機嫌そうに体を起こした。
 
ただならぬ様子が、ベランダのガラス越しに伝わって来る。
 
そしてしばらくすると、

メガホンを通したらしい女の声が秀の部屋まで届いて来た。



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