カラカラライフリズム



『――CPGの諸君!

我々は君達の味方として、

死刑の廃止・CPGの全面保護を訴えます!』
 
その声は、おそらく寮中に響いているのだろう。

選挙カーを思わせるようなその口振りに、

秀は特有の嫌悪感を露にした。
 
そして、

「うるさい……」
 
と、呟いてから舌打ちした。

「……どうせそういう事言うんなら、

もっと早くに言えよなぁ。

設立から五年も経って、今更何ぬかしてんだっつーの……」



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