カラカラライフリズム
 


しかし、反応は無い。

「起きろよ。秀」
 
ぴくりともしない。だらりとしている。

「……こいつ」
 
秀を置き去りにするのは簡単だったが、それも可哀想な気がした。

面倒だったが、一樹は秀を背負い、シャワー室を出る事にした。
 
だが、

「……重たっ……」



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