カラカラライフリズム
「むしろ――俺にとっても、好都合だ。
お前と出会えて良かったと思ってるよ……」
「佐野……それ死亡フラグ」
「俺は今の政府を……執行庁を許さない。
ぶっ壊す。そう決めたんだ」
「それは、前にも聞いたよ」
倉本はコーヒーのカップに、ミルクと砂糖五杯を入れた。
その甘いコーヒーに口を付ける。
「そろそろその理由、訊いてもいいかな?
君は、何で国を恨んでるん?」
嫌なら言わなくていんだけど、と付け加えた。
だが佐野は、あっさり言った。
「別に構わない。
でも……普通だぞ。
お前が抱えてる事情より、よっぽどシンプルだ」
「そうなん? でも聞きたい」