カラカラライフリズム



「むしろ――俺にとっても、好都合だ。

お前と出会えて良かったと思ってるよ……」


「佐野……それ死亡フラグ」


「俺は今の政府を……執行庁を許さない。


ぶっ壊す。そう決めたんだ」


「それは、前にも聞いたよ」
 

倉本はコーヒーのカップに、ミルクと砂糖五杯を入れた。
 

その甘いコーヒーに口を付ける。


「そろそろその理由、訊いてもいいかな? 


君は、何で国を恨んでるん?」


嫌なら言わなくていんだけど、と付け加えた。


だが佐野は、あっさり言った。



「別に構わない。


でも……普通だぞ。


お前が抱えてる事情より、よっぽどシンプルだ」



「そうなん? でも聞きたい」



< 852 / 860 >

この作品をシェア

pagetop