カラカラライフリズム
『断罪代理人世代』――『Convict Proxy Generation』略して『CPG』。

少年犯罪、あるいはいじめの被害者が、
自殺及び自殺未遂を起こしたにも関わらず、

加害者が反省の色を見せず、
更生も困難だと判断が下された場合、

少年加害者の全ての記憶を強制的に消去して、
その後の一生を懸けて社会に奉仕させるという決まりは、

数年前に出来上がった。

それは、犯罪の凶悪化に伴い、
犯罪者に対する処罰感情が厳しくなった事も背景にあったが、


元々は死刑囚の為に考えられていた法律だった。
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