サルビア
二人で笑っていた時だった。

「ごめ~ん!遅なったぁ!」

女の声がする。

その方向を向いた、あたしの目は点になった…


「まぁエリ、座れや」

「お邪魔しまぁす!」

えっ?何で?何でエリがここおるん?

状況を把握出来なくて、ポカーンとしているあたしに、涼が言った。


「エリ、この子が朝日ちゃん!」

「朝日ちゃん!はじめまして、エリです!」

「…」

「あんな、俺こいつにも、事情話したんやん。そんならこいつが、どうしてもお前に会いたいって」

「急にごめんな?それにしても似てるなぁ!」


そう言ってエリは、ゲラゲラ笑う。

こっちは笑い事ちゃうねんけど…

イライラするあたしを悟ったかのように、涼が言った。


「まぁ朝日、これも何かの縁やで!1回エリと話してみ?」




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