危険中毒
久々に地下のアジトへと
足を運ぶ。

湿った土、特有の匂いがする。

「ゾラ?」

奴の部屋の扉を
ノックした。

「開いてるよ。
すまねぇな、旦那。」

奴はいって、早々に
資料データを
手渡してくる。

「見せたいモノって、
これか?」

そう確認して
ページをめくる。


姓名・・・
『SYDNEY=MICHAEL=MAX』

何だこれ?

何で俺の・・・

出生届・・・


『兄』・・・?

俺は兄弟は、いない
・・・はずだが。


『弟』・・・

『LEO・・・』

レオ=ルシフェル・・・?


皮肉なミドルネームだ。


天使長と
堕天使


いにしえの
大天使長ルシフェル・・・を
指している



って、



どうゆうことだよ・・・?

要領を飲めずに、
困惑する。


「兄弟が、いたのか?」

キムが問う。

「いや・・・まさか・・。
でも・・・な・・・
しらない・・・」


困惑しながら
つぶやいていた。

「モニカの持ち帰った
データにあったんだ。」

キムは言う。



 
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