Distance of mind
すると、何故だか篠崎理玖のケータイからあたしの「も、もしもし」が聞こえた。
え...じゃあこの「♥」ってまさか.....
「篠崎..理玖.....???」
「そうっ。正解~」
子供みたいに楽しそうにわらってこう続けた。
「どう?これでもこれから親しくならないなんて言える?」
..どうして?
いつ登録なんかしたの~?!
パニックの頭を必死に整理して、答えを探す。
―――あ……
そういえば、優希からメール来たとき。
篠崎理玖はあたしのケータイをいじってた!!
驚き混じりに顔を上げると、すぐそこに整った彼の顔。
「ね?」
あたしの髪の毛を絡み取り、そういった。
「うっ..」
どうしたらいいんだろ~!
この人、なんかTVの印象とは真逆ですっごい怖い人だったし..
これからあんまり関わりたく無いのに~っ!!!