びいだま

屋上


朝、吐き出す息が白くなる頃、私たちは高校生活の最後の2学期を終える日を迎えた。



「果歩、今日よろしくね」



教室につくと、コマキが嬉しそうに私の肩をたたいた。



「うんっ。クリスマス会と忘年会、だよね?」



「違う違う。クリスマス・ア~ンド・ボウネンカイ、ですやーん」



コマキ……。



完璧もう宴会モードだよね?



なぜに片言?って今更そこに突っ込むのもどうかと思えてあえて放置。




って……えっと…



「もしかして、垣っち?」



うん……。



おかしいな…今朝メールでは今日さぼらない、って約束してたのに……。



あ、もしかして……。



「ごめん、ちょっと行ってくる!」


「あ、果歩~?」



机にはかばんがあったから、学校には来てるんだ。


じゃぁ、多分あそこ…。



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