びいだま

辛い選択


「・・・・ここで、いいです。ありがとうございました」


家の前でタクシーを降りると、のろのろと重い足で玄関に向かう。



「ただいま」


というのもしんどくて、早々に自分の部屋に入ると、すぐにベッドに倒れこんだ。



ママは、多分コマキからもう聞いてるんだろう。



遅くなった理由も聞かずに、「あとでケーキあるから・・・」と声をかけてくれたのは・・・・



あぁ、そうか。



気がつけば今日は私の誕生日で。


卒業式もあったわけで・・・。


けど、そんなことなんてすっかり忘れてた。



てか・・・もうどうでもいい。


どうでも、いい。



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