もう二度と鳴らない携帯

何度も何度も消そうと思った。

貴方からもらった写メの写真も
メールも
全部消そうと思った。

だけど

消せるはずない。

私の中にいる先生が邪魔をするんだ。

結局

消せないでいたんだ。

いつか
貴方から連絡があるかもしれない。
それはもしかしたら
悲しいお知らせかもしれない。

でも
それでも私は消せない。

貴方との思い出が詰まったこの携帯から
貴方のアドレスを消すことができない。


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